昭和・平成・令和で変わった「家族のかたち」──氷河期世代が見てきた親子と夫婦のリアル

昭和・平成・令和の変化

家族という言葉の意味は、時代とともに静かに変わってきました。
私たち就職氷河期世代は、昭和の家族を見て育ち、平成で自分の家庭を築き、令和で親の老いと子の自立を見送る——そんな立場にあります。

今回は、昭和・平成・令和の「家族観」の変化を振り返ってみたいと思います。

昭和──「家族はひとつのチーム」だった時代

昭和の家族は、まるで「ひとつの船」のようでした。
父は外で働き、母は家を守り、子どもはその背中を見て育つ。

ご近所とのつながりも強く、家族ぐるみの付き合いが当たり前。
「おすそ分け」「お互いさま」が自然に行き交う温かさがありました。

ただ、その分「家族=我慢と忍耐」でもありました。
父も母も子どもも、家のために自分を抑えることが普通だった時代です。

平成──「家族=選ぶもの」になった時代

バブル崩壊、共働きの増加、離婚率の上昇——。
平成は、“家族の形が多様化した時代”でした。

核家族化が進み、夫婦で家事や育児を分担する家庭が増える一方で、
「結婚しない」「子どもを持たない」という選択も、少しずつ認められるように。

就職氷河期世代の私たちは、そんな価値観のはざまで揺れました。
安定した家庭を望みながらも、非正規雇用や景気低迷で結婚・子育てをあきらめた人も少なくありません。

平成の家族は、生き方の多様化の象徴だったのかもしれません。

令和──「家族の距離を自由に選べる」時代

令和に入り、家族は物理的なつながりから心のつながりへと変わりつつあります。

SNSやビデオ通話で、離れていてもすぐに顔を見られる。
同居しなくても、家族を支え合う形ができる。

一方で、介護・孤独・老後の問題も現実的になってきました。
「家族の支え」と「自立」のバランスをどう取るかは、私たち世代の大きなテーマです。

血のつながりだけではなく、「心でつながる家族」が求められる時代になったように思います。

終わりに―家族の形は変わっても、「想い」は変わらない

どの時代でも、家族の形は変わっても、そこにある「想い」は同じ。

「誰かを守りたい」「一緒に笑いたい」「安心できる場所がほしい」

それは昭和でも、令和でも、変わらない人の願いです。

私たち氷河期世代が見てきた時代の家族は、きっと次の世代にとってのヒントになるはず。
これからの令和をどう生きるか——それを考えるためにも、
いま一度、家族の原点を見つめ直してみたいですね。